品質検査 比重測定に使っている器具 ~浮き秤(比重計)~
2024.07.09
「日本メカケミカルの品質検査ってどんなことをしているの?」とお客様に尋ねられることがあります。
当社の製品は、主に液体の工業用化学薬品であり、配合が完成したらそのまま容器に充填し、ラベルを貼り、梱包して出荷、…とはなりません。
容器に充填する前に製品が正しく製造されているか確認をしており、その確認作業を「品質検査」と呼んでいます。
品質検査とは文字通り、「製品の品質を検査するための作業」です。この作業は製造された直後に行っています。
検査項目は製品によって異なりますが、比重のほか、pH、粘度等を検査しております。
さて、今回は『比重の測定』について紹介します。
こんな器具を使っています。
下側に『おもり』、上部の細長い部分には『目盛』がついています。
これは「浮秤(うきばかり、ふひょう)」または「比重計」と呼ばれる器具です。
私たちは『比重計』と呼んでいます。
この器具を使って、こんな実験をしてみました。
【実験】
食塩水の濃度4%と5%の比重を比べてみます。※実際には液の温度を合わせて測定する必要がありますが今回は室温下でテストしています。
浮秤のおもり側を測定する液へ静かに入れます。
浮き/沈みがちょうどつり合ったところで、液面の目盛を読みます。
4%では1.038、5%では1.047となりました。
本来4%に調整するべきところ(例えば規格値範囲1.036-1.040とする)、誤って5%にしてしまった場合、検査数値から異常がわかります。
比重以外の項目もそれぞれ専用の器具や装置を使用して測定しています。
これらには製品ごとに合格の範囲が定められています。
その範囲から外れた場合は、原因を追究し、状況に応じて手直しを行います。
お客様に安定した品質の製品をお届けするために、このような器具を使いながら、製品完成前の大切な作業を行っています。
当社製品に関する気になる疑問、ご質問等、お気軽にお問い合わせください。