課題）
S社様では、アルミダイキャスト金型のメンテナンスの際に、下記工程でクラックを埋める作業を行っていました。

1）クラックをリューターで削る
2）肉盛溶接をする

リューターで金型を削っても、薄く貼り付いたアルミ合金を完全に除去することが難しく、
その後の肉盛溶接の際に、アルミ合金が残留することで、溶接内部に気泡が発生し、補修箇所の耐久性に問題が発生していました。

補修箇所の耐久性の問題の有無は、肉盛溶接の際にスパークが発生によって判断しており、
スパークが発生する場合には、アルミが残留していると判断され、再度リューターで補修箇所を削る必要がありました。
1回の作業では完全に除去することが難しいため、この工程を複数回繰り返すこととなり、大きな手間がかかっていました。

これで解決！）
メカモールドクリーンMC-Gの使用。
メカモールドクリーンMC-Gは樹脂金型用のガス焼け除去剤ですが、高い洗浄能力を持つため、
アルミ合金の剥離にも効果が期待できることから、上記工程においてお試しいただきました。
作業工程は、下記のとおりです。

1）クラックをリューターで削る
2）メカモールドクリーンMC-Gを塗布して、15分ほど放置
3）塗布箇所をウエスで拭き取る
4）肉盛溶接をする

薄く貼りついたアルミ合金は肉眼で見ることはできませんが、メカモールドクリーンMC-Gを使用することで、
後工程の肉盛溶接の際にスパークが発生することが無くなったことから、アルミ合金の除去ができたと判断されています。
（※1回の塗布でアルミ合金が完全に除去できない場合があります。その際は、塗布を繰り返す必要があります。）
（※S社様の場合は、上記工程でアルミ合金の除去を判断していましたが、すべてのお客様に適用できるとは限りません。）

ご担当者様からは、「今までは何回もリューターで削る作業がすごく手間だったのに、現在ではそのようなことが無くなったことに大満足！」との高評価をいただきました！