中鎖塩素化パラフィン（MCCP）含有のプレス加工潤滑剤における対応が差し迫ってきており、多くのお客様からお問合わせをいただいております。
こちらの記事もご覧ください。（プレス加工油 塩素フリー化の取り組み　～中鎖塩素化パラフィン（MCCP）含有する？～ ）

上記の記事でメカエコプレスHI-47への代替例を初めて紹介してからすでに2年以上経っており、様々なユーザー様において塩素フリー品への代替が進んでおります。
最近では『メカエコプレスHI-シリーズ』や『HI-47の派生品』が好評で、新製品が充実してきました。

開発を担当した研究員に、各製品においてどこが違うのか訊いてみました。
成分面は機密事項で開示できないので、開発するときに研究員がイメージした方向性や開発の狙い『こんな性能を持たせたい』を紹介します。

１）メカエコプレスHI-47
開発イメージ：メカエコプレスOC2の油膜強化性能を維持したまま潤滑性能をアップ
加工例：ステンレス、深絞り、しごき、コイニングなど

２）メカエコプレスHI-47-V80
開発イメージ：HI-47の動粘度をさらに下げてもっと扱いやすく。しかし加工性が下がるので同時に極圧添加剤がじっくりと効いて強い潤滑被膜をつくる。
加工例：鉄系（t=8）、せん断

３）メカエコプレスHI-100
開発イメージ：HI-47の極圧添加剤の反応性を変更し強い潤滑被膜を形成する。
加工例：ステンレス、絞り、しごき

４）メカドライプレスDHI-1
開発イメージ：乾燥タイププレス油剤でHI-47の技術を活用し、ステンレス薄物の加工に対応する。
加工例：ステンレス、抜き、絞り、バーリングなど

５）スピニング加工油WS-1
開発イメージ：加工油が遠心力で飛ばされないようHI-47の粘性をアップして垂れにくくする。
加工例：ステンレス、ヘラ絞り

これまでに多くのユーザー様にサンプルトライしていただき、お客様の要望に合わせて性能を調整したり、現場で出た課題を改良することでラインナップが充実していきます。
塩素フリー化したいけどなかなかうまくいかないなどのお困りがありましたらお気軽にお問い合わせください。