PRTR法非該当の洗浄剤ってあるの? ~メカEXクリーナー開発ウラ話~
2023.09.08
PRTR法非該当の洗浄剤ってあるの?
回答)
あります(執筆時)。
PRTR法非該当品としてメカEXクリーナーを開発しました。
2023年4月に化管法、通称「PRTR法」が改正され、規制物質が大幅に増えました。
生活を便利にするためこれまで様々な化学物質が作られてきましたが、正しく使用しなければ、健康や生態系に害を及ぼすことがあります。
「便利さ」のみを求めるのではなく、「安全に、正しく」化学物質を扱うためにこのような法律があります。
一方で化学物質の危険性や環境への影響は使っていくうちに明らかになるものがほとんどです。
そのため現在規制されていない物質も影響が明らかになれば将来規制されるようになる可能性があります。
当社製品にも非該当から該当となったものがあります。
特に水溶性洗浄剤はほとんどのものが該当となりました(該当となっても使用できないわけではありません。当記事の最後のほうで少し触れます)。
そこで、PRTR法非該当(開発~製品化時点)を最優先項目とし、メカスーパークリーナーと同等の洗浄力を目指して開発がスタートしました。
開発者によると、これまでメジャーだった洗浄成分がことごとくPRTR法該当となり、非該当の原料のみで高い洗浄力を持たせることに苦労したとのことです。
そして120以上の試作配合と試験を重ね、メカEXクリーナーを完成しました。
実際に使用してみると、油汚れに吹き付けると即座に反応し(動画参照)、さらに植物のヤニ汚れ除去にも効果的な製品です。
(※上記画像をクリックするとYou Tube動画が流れます)
最後に、PRTR法について簡単に説明します(詳細は経済産業省のページをご覧ください)。
該当成分を含む製品を使用する場合、年間の取扱量・排出量(使用量)を把握する必要があります(使用できなくなるわけではありません)。
規制される該当成分の濃度(SDSに記載されています)から、年間の排出量(使用量)を計算します。
該当成分が「特定第1種」または「第1種」の場合、年間排出量が1トンを超える場合届出が必要です。「第2種」の場合、届出は不要です。
例えば、製品にAというPRTR該当成分が2%含有していた場合、この成分Aが1トンを越える場合を計算します。約50,000kg(250ドラム)の製品を使用すると届出が必要となります。
メカEXクリーナーはPRTR法非該当製品をお探しの方におすすめしています。
汚れ、洗浄対象物(素材)のほかに、使用条件(当記事では『年間の想定使用量』)もお聞かせいただき、適した洗浄剤製品をご案内しています。
お気軽にお問い合わせください。