切削液の腐敗
2022.07.25
水溶性切削剤を使っているお客様から問い合わせがありました。「夏場工場内が臭くなった。腐ったようなにおいがする。なぜ?」
回答)臭くなったのは微生物(細菌など)が増えたためと考えられます。
特に夏場は、水温が上がり微生物にとって快適な環境となり、増えやすい傾向があります。
微生物は栄養を取り入れて「要らないもの」を出し、増えていきます。
その要らないものが「腐ったにおい」の原因の一つです。
また微生物の種類によっては、錆の原因となる物質を出すものもいるようです。
また、水溶性切削剤にはいろいろな成分が添加されていますが、その一つに微生物が増えないようにする防腐剤(ぼうふざい)があります。
切削剤を使っていくと添加されている成分は消耗していき、防腐剤の効果が弱まり、微生物が増えたとも考えることができます。
そのため定期的な新液の追加や液の全交換が必要です。
また、水溶性切削剤を希釈する水は水道水をおすすめします。
工業用水、地下水などは菌数が多くなる傾向があります。
希釈する水に菌がいそう、夏場の腐敗が気になるなど、ご相談ください。
腐りにくい切削剤、人体・機械に影響の少ない殺菌剤をご提案しています。
殺菌剤の詳しい情報は(水溶性切削用の添加剤~殺菌剤・消泡剤)もご覧ください。