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洗浄剤のメカニズム
洗浄剤

洗浄剤のメカニズム

2023.03.03

洗浄剤ってどうやって汚れを落としてるの?

回答)
[1]汚れになじみ(浸透して汚れ濃度を下げて)軟らかくしたり、母材との間に入り込んで引き剥がしやすくします。


[2]また汚れを小さなツブにして、洗浄剤自身または水の中へ取り込みやすくします。
その結果、ウエスやブラシで落としやすくなります。

[1]なじむ、間に入り込む、または[2]小さなツブにするには、ある化学的な性質が必要です。
その性質とは『似たもの同士は混ざりやすい(近づきやすい)』ということです(下のイメージ参照)。

 

汚れと似た化学構造をもつ洗浄剤成分は近づき、混ざり合うことができます。
混ざり合うと汚れの濃度が下がるので落としやすくなります。
また、小さなツブにするとは下のイメージのように汚れを取り囲み、化学の言葉で「溶解」「分散」と呼ばれる現象が起きるそうです。

ツブの小さい方から、
①溶解:ツブというより分子のレベルで洗浄液全体に均一に存在した状態です。透明感があり「溶けた」と表現されます。分子レベルなので通常の顕微鏡ではツブを観察できません。
油汚れが油性洗浄剤に溶けたときや、アルカリ性の固着汚れが酸性の洗剤で中和されて溶け込んだときなどです。

②分散:無数の汚れが顕微鏡で観察できるくらいのサイズで洗浄液全体にフワフワ存在した状態です。
スラッジ、ホコリ、固化した油の塊などの微細なツブです。時間経過とともに沈殿(または浮上)して集まり、目に見える状態となることも多いです。
また、水溶性洗浄剤では界面活性剤が汚れを取り囲む働きをして、このようなツブ状(この場合「乳化」と呼ばれます)にして汚れを落としています。

ほとんどの汚れは単独成分ではなく、例えばホコリと油が混ざって固まったものなど複合的です。
洗浄剤は “似たもの同士” の化学構造を駆使して、汚れになじむ、入り込む、小さなツブにする、を同時に行い、汚れを落とす手助けをしています。

汚れがどんなものかをお聞かせいただき、“似たもの同士” の洗浄剤をご案内しています。
お気軽にお問い合わせください。

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