洗浄剤のメカニズム ~界面活性剤の効果~
2023.07.18
「洗浄剤に使われている界面活性剤ってなに? どんな働き?」
回答)
水溶性洗浄剤に使用される界面活性剤は、油と水の間に入り込み、両者を取り持つ働きをします。
両者を取り持つことができるのは、下のイメージ図のように水になじむ化学構造と油になじむ化学構造の両方をもっているからです。
当社のほとんどのお客様では「油汚れ」にお困りです。
油汚れを水で洗い流すことはとても難しいことです。
油と水は混ざりにくいからです。
ここへ両者を取り持つ界面活性剤を入れると、汚れに向かって油になじむ部分がくっつき汚れを小さなツブ状にして全体を取り囲みます。
すると、その表面が水になじむ部分に変わっているではありませんか。。。
油汚れはこの状態で水中へ混ざって(分散して)いきます(こちらの記事もご覧ください)。
化学の点から見た界面活性剤の基本的な働きを紹介しました。
「界面活性剤」と呼ばれる物質は多数存在し、洗浄剤以外にも食品や医薬品の製造で使われたり、私たちの体の中で働く重要なものもあるそうです。
水溶性洗浄剤の働きを見るために、こんな実験をしてみました。動画をご覧ください。
当社ではお客様から汚れ、素材、その他使用条件をお聞きして、より適した界面活性剤の組み合わせを検討し洗浄剤製品をつくっています。
洗浄剤についてお気軽にお問い合わせください。