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細穴放電加工液 加工時間 比較
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細穴放電加工液ってなに?① ~純水使用と加工液使用の加工時間比較~

2024.02.09

「これまで細穴放電加工に純水を使ってきたけど、専用の加工液を使うとどんなメリットがあるの?」

回答)
目的によりメリットは異なりますが、例えば、『加工スピードを早くする』『精度を良くする』『電極の寿命を延ばす』『錆を抑える』などが挙げられます。

細穴放電加工機は金属に穴をあける機械のひとつです。
細長い丸棒状の電極先端を金属ワークに近づけると放電が起き、その放電の力によってワーク表面で微小の破壊(溶かす/微細な粒・スラッジ状にする)が起きます。
電極先端をワークへ進めていくと、次々と放電加工されてワークに丸穴があきます。
このとき重要なのが「水」です。
加工面(放電面)に水を流すことにより、電極とワーク間に適正な放電を起こし、さらに加工で出た微細なスラッジを排出しています。

さて、この「水」にメカEDクールB-1のような加工液を添加するとどうなるか。
加工液の使用目的の一つに『加工スピード向上(時間短縮)』があります。

それを確かめるため、こんな実験を行いました。
メカEDクールB-1の20倍希釈液を使用して、SKD-11の40mm厚みに貫通穴を開ける時間を測定します。
同様に純水を用いて行い、加工スピードにどのくらいの差が見られるか比較しました。
結果、当試験条件では2倍以上のスピード(半分以下の時間)となりました。

放電加工液 加工時間 純水

※試験条件 ワーク:SKD-11(t=40)、電極:真鍮Φ1.0、加工電圧25V/加工電流12A、加工液:使い捨て。加工穴数10穴の平均加工時間を求めた。

その他、次の比較を行っており、別記事にまとめましたので併せてご覧ください。
その2『電極の消耗度比較』
その3『加工穴寸法測定比較』
その4『ワークの表面状態観察比較』

お客様の目的によって優先すべき性能は異なります。

加工液によっても性能はさまざまであり、最適な加工液と加工条件設定により『時間短縮によりトータルコストを下げることができた』『電極(工具)寿命が延びた』『希釈して使えるのが良い』『べたつきが少なくなった』『付着物が減った』などの声もいただいております。

細穴放電加工液の課題、お困りごと、ご要望などございましたらお気軽にお問い合わせください。

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まずは、サンプルをお試しください。日本メカケミカルの化学薬品類は、購入前にすべてサンプルとして試験していただけます。お客様の実際の使用用途・目的・求める効果によって、豊富な知識を持ったスタッフが最適な製品をお勧めさせていただきます。まずはサンプルを使用して、日本メカケミカルの製品の性能をお知りください。サンプル請求はこちら まずは、サンプルをお試しください。日本メカケミカルの化学薬品類は、購入前にすべてサンプルとして試験していただけます。お客様の実際の使用用途・目的・求める効果によって、豊富な知識を持ったスタッフが最適な製品をお勧めさせていただきます。まずはサンプルを使用して、日本メカケミカルの製品の性能をお知りください。サンプル請求はこちら