プレス油によるワークの変色
2022.08.26
プレス加工潤滑剤をご使用のお客様より問い合わせです。
「プレス油でワークの表面が変色した。原因としてどんなことが考えられるか?」
回答)
可能性として考えられることは、ワークの油焼けや錆などです。
ワーク現物を見せていただいた結果、こちらのお客様の場合は、長期保管による油焼けと考えられました。
お客様の話によると、去年より保管期間が延びた、梅雨の期間であった、ワークが重なった部分のみ出ていた、ことなどから油焼けであると推測しました。
油焼けについてはこちらの記事をご覧ください。
プレス油の除去(脱脂洗浄)、そして防錆油の使用が効果的であることを提案しました。
お客様は「変色」と表現されました。
変色は、油焼けや酸化(錆)のように保管中に表面が変化したもの、表面の付着物が変化したもの、であることが多いです。
ほとんどの場合、原因は一つだけではありません。
お客様から加工条件、保管条件、その他さまざまな条件を聞かせていただき、また可能ならば現物を見せていただき、原因を探ります。
上記画像のように、塩素入りのプレス加工油を使用して鉄ワークを加工し、保管中に錆が発生した事例があります。
見た目は同じ油ですが、プレス油は加工のお手伝い、防錆油は金属表面を保護するのが役割であり、成分は異なります。
保管期間が長い場合は防錆油の使用をおすすめしています。
プレス油の変色によるお困りごとなど、お気軽にご相談ください。