水溶性の油?
2022.03.31
「水溶性の油? 油が水に溶けるの?」
回答)
この場合の『水溶性』とは『水で希釈するタイプ』という意味です。
また『油』は『油剤・加工液』のことです。
基本、水と油は混ざりません。
その理由は混ざらないほうが水と油の2者にとって楽チンだからです。
そこにせっけんのような物質(=界面活性剤)を入れると白っぽく混ざったようになります。
その理由は混ざったほうが3者にとって楽チンだからです。
白っぽく混ざった状態を乳化またはエマルションと呼びます。
(※上記画像のような状態)
『水で希釈するタイプの加工液』には潤滑油とせっけんのような物質が最初から入っています。
この液と水を混ぜると白っぽくなり、「混ざったほうが楽チンな状態」になるように設計されています。
このようなタイプの加工液のことを私たちは『水溶性の油』と呼んでいます。
主に水溶性プレス加工潤滑剤、水溶性切削・研削剤としてラインナップしている製品が『水溶性の油?』に相当します。
水溶性の油剤は水で希釈できるため、原液使用量の削減、加工後の洗浄工程がラクになるなどコストダウンにつながりますが、薄めすぎると当然性能が出ません。
適正な希釈倍率はそれぞれの製品によって異なります。各製品の標準希釈濃度をご確認ください。
また材質や条件によっては「水溶性」が適さない場合もあります。条件をお聞きし、製品をご案内しております。お気軽にお問い合わせください。