鉄用錆取り剤 KC-12 と 銅用錆取り剤 KC-12A
2021.12.23
KC-12とKC-12Aはどう違うの?
KC-12で銅系ワークを処理できるの?
回答)まずは「違い」についてです。
KC-12は鉄系用、KC-12Aは銅系用(鉄系も可)と材質によって使い分けをお願いしています。
次に「KC-12で銅系ワークを処理できるか?」についてです。
真鍮をKC-12で処理して表面がくすんでしまった例があります。
同じユーザー様でKC-12Aを試していただいたところ、きれいに仕上がりました。
錆取り液には材質によって得意、不得意があります。
それぞれの材質に合わせて「錆落とし性能」と「変色防止性能」のバランスが取られているためです。
そのため目的外の金属に使用すると、それらの性能が十分に発揮されないことがあります。
また目的外の材質を処理すると、その錆が処理液に溶け込んでいくため液寿命が短くなってしまうことがあります。
木材加工用ノコギリは木を切るため、金属加工用ノコギリは金属を切るために使い分けます。
木工用で一時的に金属を切ってしまうと、木に戻した時に新たな不具合が出ることが想像できます。
同じようにKC-12とKC-12Aもそれぞれの目的にあわせて作られており、使い分けていただくことをおすすめしています。
錆取り剤で気になること、お困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。