切削液、なぜ油性と水溶性?
2023.11.10
切削液はなぜ油性と水溶性があるの? どちらがいいの?
回答)
ユーザーの優先する性能や条件に合わせて油性(不水溶性とも呼ばれます)が適している場合と水溶性が適している場合があるためです。
どちらがいいのかはその優先すべき性能に合っているかどうかで決まり、どちらにもメリットとデメリットがあります。
油性はきつい加工や精度よく加工したい場合に適しています。
希釈せず原液のまま使用します。
エアゾール品でピンポイントで吹き付けるタイプ(メカスーパータップなど)もあります。
デメリットは引火の危険性がある、ベタベタして作業環境が悪くなる、などが挙げられます。
一方で、水溶性は、引火の危険がほぼないためNC加工に多く使用されます。また水で洗い流せるのでワークの洗浄がラクで、機械周りも掃除しやすく油のベタベタが少なくなります。
一般に循環して使うことを想定して作られており、希釈して使えるので経済的です。
しかしながら液を使用していくにつれて成分が消耗していくため、定期的な新液の追加や全交換が必要です。全交換したときの廃液コストもかかってきます。
そのほかにも錆・変色、腐敗、泡立ち、などの不具合や現象も油性に比べると多くなります。
とは言え、最近では加工性、耐腐敗性、防錆性など水溶性のデメリットになりやすい性能を高めたメカクリーンカットEM-MAXもご高評いただいております。
加工内容、課題をお聞きし、ユーザーのご要望や優先すべき性能に合わせて最適な切削液を選定しています。
お気軽にお問い合わせください。