1. HOME
  2. スタッフブログ
  3. 防錆剤
  4. メカロイヤルコート開発秘話

STAFF BLOG

スタッフブログ

メカロイヤルコート 開発秘話
防錆剤

メカロイヤルコート開発秘話

2024.09.10

開発担当に訊きました。
メカロイヤルコートの開発背景は?

あるワイヤ放電加工機ユーザーのお話です。
錆びやすい鉄材料を加工するとき、一般的な油性防錆剤(当社品ではCP-3のようなタイプ)を塗布して加工しているとのことでしたが、
加工水中では簡単に剥がれてしまい、多少の防錆効果は出るものの十分とは言えませんでした。

そこで、微量(=薄い皮膜、=水に油分が浮かない量)でも十分な防錆効果を
発揮する製品の開発が始まりました。

開発担当者は、自社他社さまざまな油性防錆剤を塗って試しました。
確かにいくらか錆が抑えられましたが、十分な防錆性能ではありませんでした。
また防錆性能を高めるには厚く塗る必要がありますが、加工水を油分で汚してしまいます(水に油膜が浮いてしまいます)。

開発の過程では、様々な原料、その組み合わせから100以上の試作を重ねたそうです。
その結果『超薄膜』であるにもかかわらず、優れた防錆性能が得られる配合「メカロイヤルコート」を完成しました。

超薄膜とは数10~数100ナノメートル(計算値)という薄さです。
(※当社CP-3は2~3 µmとなり、約100~10分の1の厚さとなります。)

実際には液をウエスで塗り広げながら「拭き取り」した後の厚みです。


(※拭きとりイメージ)

指紋がつかない程度の薄さなので、油分が水に浮くこともありません。
試作品を数社でテストしていただき、あるユーザー様から結果を「秀逸」と表現していただいたことがうれしかったそうです。

メカロイヤルコートは使い方がそれまでにないやり方であり、営業マンも説明が大変だったようです。
①加工前にワークに液を塗ります(ここまではご理解いただけます)
②次にウエスで拭き上げます(この操作が新しくてご理解いただくまでに時間がかかります。
「せっかく塗ったのに無くなっちゃうんじゃないの?」とお客様から言われますが、
実際には、「超薄膜」という状態を達成するために拭き上げることをお願いしています)
③ワークをセットして加工へ

分子レベルの超薄膜で防錆するメカロイヤルコートの開発秘話でした。
ワイヤ放電加工の防錆剤についてお困りごと、サンプル請求など、お気軽にお問い合わせください。

スタッフブログ

まずは、サンプルをお試しください。日本メカケミカルの化学薬品類は、購入前にすべてサンプルとして試験していただけます。お客様の実際の使用用途・目的・求める効果によって、豊富な知識を持ったスタッフが最適な製品をお勧めさせていただきます。まずはサンプルを使用して、日本メカケミカルの製品の性能をお知りください。サンプル請求はこちら まずは、サンプルをお試しください。日本メカケミカルの化学薬品類は、購入前にすべてサンプルとして試験していただけます。お客様の実際の使用用途・目的・求める効果によって、豊富な知識を持ったスタッフが最適な製品をお勧めさせていただきます。まずはサンプルを使用して、日本メカケミカルの製品の性能をお知りください。サンプル請求はこちら
洗濯洗剤、漂白剤、キッチンクリーナーや錆び取り、錆止め剤など、業務用の機能・効果はそのままに、一般のご家庭でも安心して使用いただけるよう開発した、各種生活雑貨、掃除用品、洗濯洗剤などを販売しております。DoiiLAは日本メカケミカルの一般家庭用化学製品のオリジナルブランドです。 洗濯洗剤、漂白剤、キッチンクリーナーや錆び取り、錆止め剤など、業務用の機能・効果はそのままに、一般のご家庭でも安心して使用いただけるよう開発した、各種生活雑貨、掃除用品、洗濯洗剤などを販売しております。DoiiLAは日本メカケミカルの一般家庭用化学製品のオリジナルブランドです。