錆取りと温度
2024.06.26
冬場にこんなお問い合わせがありました。
「これまでKC-12使ってきたけど、最近錆の落ちが悪いんだよね。何か変わった?」
回答)
温度(液温)によって落ち方が変わることがあります。
液は何も変わっていません。
お客様においてもワークや使い方は変わっていません。
大きく変わったのは(夏場と比べて)、温度(液温)です。
錆落としは化学の力を使っています。
一般には、温度が高いほうが化学反応は進みやすくなります。
こんな実験をしてみました。
KC-12の5倍希釈液を、①45~50℃、②5~10℃にして、錆の落ち方を比較しました。
※これは実験です。加温すると他の悪影響を及ぼす恐れがあります。
温度が高いほうがよく落ちています。
ただしワーク母材への影響も強くなっていきます。
他のお問合わせとして『加温して使っていいの?』もよくいただきます。
回答としては、母材への影響も考慮して人肌(40℃程度)までとお願いしています。
当社のほとんどの錆取り剤には母材の変色を最小限にする配合設計がなされています。
しかしながら、温度等の条件で化学反応の進み方が変わり、結果が変わることがあります。
錆取り剤に関する気になること、ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。