
錆取り剤PH-27とKC-12の違い|pHの違いで選ぶ最適なワイヤ放電加工後の錆除去
2025.09.19
ラストリムーバーPH-27とは?
ラストリムーバーPH-27は酸性の錆取り剤です。従来品のKC-12と比べると、pHが高めに設定されているのが特徴です。
PH-27のpH(代表値):2.7
KC-12のpH(代表値):1以下
pHの値が低いほど酸の強さは増します。そのため、錆を溶かす力はKC-12の方が強力です。
社内試験では、PH-27の原液とKC-12の3倍希釈液がほぼ同等の錆除去性能を示しました。
PH-27開発の背景
PH-27はユーザーの「pHが2より大きい錆取り剤を作ってほしい」という要望に応えて開発されました。
一部の企業では、社内規定としてpHが2以下の酸を使用できないことがあります。
では、なぜ「pH2」が規制の基準になるのでしょうか?
pHが低いものは一般的に「強酸性」と呼ばれ、pH2以下が目安となることが多いです。
廃酸でpH2以下のものは、特別管理産業廃棄物として扱われます。
pHが低い酸を長期間使用すると、設備(鉄など)が腐食しやすくなるなど、扱いに注意が必要です。
PH-27はこうした背景を踏まえ、酸の強さを抑えつつ、十分な錆除去性能を発揮できる製品として設計されています。
「こういう条件で使いたい」「こんな製品を作れますか?」など、お気軽にご相談ください。