
メカヒビター#325 リンス効果/使用有無比較試験 ~錆取り後の表面洗浄のコツ~
2025.04.23
「錆取り後のワーク表面に酸が残っている?
メカヒビター#325を使ってわずかに残った酸を中和するってどういう意味?」
様々な鉄材料がありますが、そのなかで錆びやすいものと錆びにくいものがあります。
錆取り剤を使った後、表面の洗浄工程を適切に行わないと再度錆が発生します。
とくに錆びやすい鉄材料では注意が必要です。
【実験】
FCD600試験片を2つ用意します。
酸性錆取り剤 KC-12 3倍希釈液に室温で3分間浸漬します。
試験片を取り出して表面を洗いますが、ここで
①メカヒビター#325 20倍希釈液
②水道水
を入れたバット内でそれぞれ洗います。
取り出して自然乾燥します。
[実験イメージ]
自然乾燥20分経過した写真です。
[試験片イメージ]
②水で洗ったワークは再び錆が発生しましたが、①メカヒビター#325希釈液で洗ったワークは錆が抑えられています。
実は錆びやすい材質では工程2の表面洗浄のとき、目には見えませんがすでに錆び始めているそうです。
メカヒビター#325は、『表面に残留した酸の中和』+『鉄材の防錆』のW効果を持っています。
再錆化の初期段階である洗浄工程で使用することにより、最も効果的に錆の発生を遅らせることができます。
ブログ「鋳鉄の錆取りと防錆は難しい? ~再錆化させない防錆剤使用のコツ~」もあわせてご覧ください。
錆取り剤で錆を落としたのにすぐに錆びてしまう、錆びやすい材質の錆取りを行うのでサンプルで試したい、などお気軽にお問い合わせください。