メカバイオアウト#140、#160T、#250の違いを徹底比較|最適な防腐剤の選び方【テスト結果つき】
2025.10.28
防腐剤選びで迷ったら
切削液や洗浄液の腐敗・臭気トラブルを防ぐうえで欠かせないのが「防腐剤(抗菌剤)」です。
しかし「どの防腐剤が自社の液に合うのか」「#140と#160Tは何が違うのか」といったご質問を多くいただきます。
この記事では、メカバイオアウトシリーズ(#140・#160T・#250)の違いを実際のテスト結果をもとに解説します。
防腐剤の選定で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
メカバイオアウトシリーズとは
メカバイオアウトシリーズは、切削液・洗浄液などの腐敗抑制を目的とした防腐剤です。
水溶性液中の細菌・カビ・酵母の繁殖を抑制し、臭気の発生やスライム化を防ぎます。
少量の添加で高い防腐効果を発揮し、液の寿命を延ばすことができます。
下記が主なラインナップ製品です。
メカバイオアウト#140:多様な菌に対応
メカバイオアウト#160T:非危険物(引火性なし)なので輸出時などに好まれる
メカバイオアウト#250:使用液によっては少量で効果が出るケースあり
実際の比較テスト結果
当社では、実際の使用液を用いた防腐効果比較テストを行っています。
以下は一例です。
| #140 | #160T | #250 | ||||
| 0.5% | 1% | 0.5% | 1% | 0.5% | 1% | |
| 使用液A | × | 〇 | × | × | – | – |
| 使用液B | × | × | × | 〇 | – | – |
| 使用液C | × | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
| 使用液D | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
使用液に対して0.5%または1%の当社防腐剤を混合したときの生菌数 〇:菌なし、×:菌が存在.
表から、使用液Aは#140が有効、使用液Bは#160Tが有効、使用液Cは#250が最も効率的、使用液Dには#250は不向きです。
すなわち菌の種類や液成分の違いによって、有効な防腐剤が変わるということです。
つまり、防腐剤の選定は「どちらが強いか」ではなく、
『どの菌・どの使用液に対して相性が良いか』で判断することが重要です。
防腐剤選定のポイント
サンプル試験による相性確認を推奨しています。
菌の種類は非常に多く、現場で全てを特定するのは非現実的です。
成分との相性により沈殿や分離が起こる場合もあるため、事前テストを推奨します。
そのため、サンプル試験で相性を確認することが最も現実的で確実な方法です。
「どれが自社の液に合うか分からない」
「臭気が出て困っている」
「輸出向けで非危険物を探している」
といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ当社までご相談ください。
使用液に合わせて最適な防腐剤の選定をご提案いたします。
防腐剤の選定や、腐敗しにくい切削剤などご相談等ありましたらこちらまでお問い合わせください。



