乾燥タイププレス加工潤滑剤の選定事例
2025.01.09
ディーラー様より、下記のようなご相談がありました。
-加工内容:鉄系材料薄板の曲げ、抜き加工。
-現在、動粘度10~20mm²/sの非乾燥性の油を使用している。
-コストダウンのため、加工後の脱脂工程を省ける油を探している。
といったお客様がいるとのことでした。
回答)メカマッハドライ90HとメカドライプレスD-501のサンプルテストをご検討ください。
乾燥タイプのプレス加工潤滑剤にはほぼ残留のないメカマッハドライシリーズと
わずかに残留するメカドライプレスシリーズがあります。
メカマッハドライシリーズは、
加工後の脱脂工程を省略できますが、
順送プレスなど加工工程が長いと途中で乾いてしまい、
途中での再給油を必要となることもあります。
メカドライプレスシリーズは、
潤滑成分がわずかに残留するため、
残留の無いタイプと比較して、
加工性能や金型寿命に有利になることがあります。
こんな実験を行いました。
乾燥タイプ2品と非乾燥タイプのプレス加工油をそれぞれ1滴落とし、
40°C下で乾燥比較試験を行ったものです。
乾燥タイプは1.5時間後にはほぼ乾燥しましたが、非乾燥タイプは20時間で
もほとんど揮発していないことがわかります。
このような性質から、脱脂工程を省ける可能性のある乾燥タイプをご提案しました。
乾燥タイプのプレス油について、
過去のブログでも詳しく説明をしております。ぜひご覧ください。
無洗浄(ドライ)タイプのプレス油~乾燥時間のご要望~
乾燥タイプ(速乾性)プレス油の種類
プレス油のお困りごとをぜひ当社にご相談ください。
希望する条件(材質、加工性能、乾燥性、成分、脱脂性、洗浄性など)を参考に最適な製品を選定させていただきます。
お気軽にご相談ください。