錆(サビ)取り剤(除錆剤)の使い方 漬け置き(浸漬)? それとも拭き取り?
2023.01.24
錆取り剤の使い方について問い合わせがありました。
「漬け置き(浸漬)する場合とウエスに含ませて錆を拭き取る場合の使い分けは?」
「どちらがいいの?」
回答)
KC-12等の当社錆取り剤のほとんどは基本漬け置き(浸漬)を想定して作られています。
取り外せない大きな部品、漬け置きするまでもない軽い錆にはウエスに含ませて拭き取りで使うこともできます。
「どちらがいいのか」は場合によって使い分けていただいております。
漬け置き(浸漬)のメリットは、錆に対して錆取り剤がたっぷりあることです。
除去された錆は錆取り液中に溶け込み、同時にたっぷりある錆取り剤成分が続けざまに錆を落としていきます。
デメリットは錆取り剤がたっぷりあることで錆以外の母材への影響があることです。
KC-12など、当社の錆取り剤は母材への影響を少なくする変色防止成分が配合されていますが、
それでも母材への影響は少なからずあります。
<浸け置きイメージ>
一方で大きな機械の一部に出てしまった錆を落とす場合など、取り外しがたいへんな大きな部品などはウエスに含ませて拭き取る方法がラクです。
錆の部分だけ拭き取るため、そこから離れた正常な部分への影響はほぼありません。
錆取り剤の量はウエスに含ませた量だけなので、一度の拭き取りでは十分に落とせず、何度もウエスに含ませながらゴシゴシこすらなければならない場合もあります。
<拭き取りイメージ>
漬け置き、拭き取り、どちらの場合も処理後は水洗い(水拭き)をお願いしています。
金属表面に残った錆取り剤は表面を腐食し、再び錆を引き起こすことがあります。
錆の除去(錆取り剤)→錆取り剤の除去(水洗)→表面保護(防錆剤)
それぞれの工程で最適な製品をご提案しています。
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