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水溶性切削液の添加剤②~防錆(変色防止)剤、pH調整剤~

2024.11.21

水溶性切削液は使用により各性能が劣化してきます。
劣化した場合の対策としては、あまりにも液の状態が悪い場合、液を交換するのがベストです。
軽度な性能劣化の場合は切削液原液の補充により回復する場合もありますが、それで不十分な場合には各種添加剤の使用が有効な手段となります。
以前のブログ(水溶性切削液用の添加剤 ~殺菌剤、消泡剤~)で、微生物の増殖による腐敗を抑制する殺菌剤、泡立ちを抑制する消泡剤について取り上げましたが、
今回は当社製品ラインナップにおけるその他の種類の添加剤について紹介します。

【防錆(変色防止)添加剤】
先ずは被加工材(ワーク)や機械等の腐食(錆・変色)を防止する防錆(変色防止)剤です。
水溶性切削液の専用添加剤ではありませんが、鉄系材料向けの水溶性防錆剤の「メカヒビター#50」、超硬合金向けの水溶性防錆剤の「メタルオールIH-A」、専用品としては、銅及び銅合金向けの「メカテンCU」、アルミ及びアルミ合金用向けの「メカテンAL」が有効です。
いずれも適量添加で各材質への防錆(変色防止)力を回復させられます。
また、スポット的にこれまでとは違う種類の材質を加工する際、そのままだと切削液の成分により変色の恐れがある場合にも効果的です。

【pH調整剤】
水溶性切削液のpHは9以上であれば微生物が増殖しにくいことから、腐敗防止のためpH9以上をキープする必要があります。
しかし、使用によるアルカリ成分の劣化や消耗及び機械油などの混入などにより、徐々にpHは9以下に下がっていきます。
そのような状況になった場合、切削液にpH調整剤の「pH調整剤V-1」を適量添加することで、適切なpHに調整できます。
また、pH調整剤V-1には、殺菌剤も入っていますので切削液中に増殖した菌の殺菌も同時に行えます。

今回ご紹介させていただいた添加剤製品をご使用いただくことで、水溶性切削液管理のお役に立てることを願っています!
ご不明な点や実際に何を投入したらいいの?などのご相談はお気軽にお問い合わせください。

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