2022年11月11日より鉄・銅用油性防錆剤CP-8Uが発売されました。

「CP-6で銅の防錆はできないの？」
CP-8Uはお客様のこんな声から開発されました。

お話をさらに詳しく聞くと、
「CP-6はこれまで鉄系部品の防錆に使ってきて、とても満足している」
「別の加工製品で、鉄の部材と銅の部材を組み上げた後2～3か月保管したい」
とのことでした。

CP-6は鉄材の汎用タイプです。銅専用の防錆剤としてCP-CUがあります。
当社では、必要な用途に合わせて最大限の性能を引き出す製品作り（最適な配合成分の検討）をしています。
例えば、CP-6は鉄に対しては抜群に効果的な保護成分が使われていますが、銅に対しては期待できません。
CP-CUはその逆で、銅には効果的に変色を抑制しますが、鉄には期待できません。

（残念ながら、CP-6では銅の変色を抑制できない・・・）

そのため、鉄と銅を組み合わせた製品にどちらか一つの防錆剤を使うと、非対応の材質には防錆効果が期待できないことになってしまいます。
かと言って、部分部分（鉄・銅それぞれ）に専用の液を塗り分けるのはとても面倒な工程となってしまいます。
このような課題を解決するため、鉄・銅両方の材質に効果的に働く配合を見出し、CP-8Uを完成しました。

（※防錆性能試験）

CP-8Uは鉄と銅のバイメタルや組み込み部品の保管にご使用いただけます。
また、CP-6とCP-CUの両方をご使用中のお客様から「それ一つなら防錆油を間違える心配もないよね」という声もいただきました。

開発者によると、ベースとなる配合のアイデアはこれまでの当社の技術・ノウハウをもとに数パターンに絞り込みができ、スムーズに完成品に到達したとのことでした。
お客様のご要望に近づける配合アイデアは研究員のアタマの中にあるかもしれません。
こんなのできないの？こんなのあったらいいのにね、、、。
お気軽にご相談ください。

また防錆油の性能（防錆期間）は条件によって異なるため、サンプルでご確認いただくことをおすすめします。
サンプル請求、防錆剤に関するご質問等もこちらからお問い合わせください。